【解答】
Ⅰ(フェルミ推定・概算の重要性)
(1) 2 (invalid)
(2) 2 (Contrary)
(3) 3 (well)
(4) 1 (caught)
(5) 1 (long)
(6) 2 (Keep your eye on)
(7) 1 (literally)
(8) 2 (if any)
(9) 3 (make sense to)
(10) 3 (recollection)
(11) 1 (more or less)
(12) 2 (led me to)
(13) 1 (benefit)
(14) 3 (respectively)
(15) 3 (welcome)
(16) 2 (deal with)
(17) 3 (thousand)
(18) 2 (make a living)
(19) 2 (margin)
(20) 3 (rather than)
(21) 2 (flows far slower than eighty miles an hour.)
(22) 4 (Unless your answer is exact to every decimal place, you will not pass the test.)
(23) 1 (obtaining the order of magnitude is more important than calculating the precise value...)
(24) 2 (possible influences of cosmic rays on how long the transoceanic optical fibers can be used.)
(25) 2 (The length of glass fiber weighing 30 grams... must be much longer than a meter.)
(26) 2 (Three thousand times 333 equals one million.)
(27) 3 (cope with an unexpected question in one way or another.)
(28) 2 (He made a rough estimate based on the actual data he knew personally.)
(29) 4 (All three methods are equally good for solving this kind of problem...)
(30) 1 (Rough estimates are useful in generally grasping various types of problems.)
Ⅱ(孤独感の心理学)
(31) 2 (rampant)
(32) 3 (contrary to)
(33) 1 (persistent)
(34) 3 (transient)
(35) 3 (attribute)
(36) 1 (crucial)
(37) 2 (precisely)
(38) 2 (independently of)
(39) 1 (annoying)
(40) 2 (credit for)
(41) 3 (overlook)
(42) 1 (difficulties)
(43) 3 (self-indulgent)
(44) 2 (permanent)
(45) 1 (even though)
(46) 1 (forced)
(47) 2 (transition)
(48) 3 (declined)
(49) 1 (available)
(50) 3 (positive)
(51) 3 (They do not feel lonely as often as we think they do.)
(52) 4 (People who constantly feel lonely without any specific reasons.)
(53) 1 (you are extremely happy in spite of the fact you are all alone.)
(54) 3 (both the levels of social contact one actually has and those one desires to have.)
(55) 2 (They tend to blame themselves without considering other factors...)
(56) 3 (Visiting other people, writing to friends, or telephoning them.)
(57) 2 (want to make themselves feel better about themselves.)
(58) 1 (loneliness can be reduced if the person has a sense of control over it.)
(59) 4 (You are feeling creative and want to write a novel.)
(60) 1 (Our experience of loneliness can vary according to internal factors...)
【解説】
Ⅰ. 概算(フェルミ推定)に関する文章
自然科学や工学の分野で重要な「概算(rough estimate)」の思考法をテーマにしたエッセイです。
空所補充のポイント
- [1] 2 (invalid): 時速80マイル(約128km)で川が流れるという主張は、蒸気船のイメージと照らし合わせれば「無効(誤り)」だとわかります。valid(妥当な)、irrelevant(無関係な)は不適。
- [2] 2 (Contrary): 学校で習うこと(正確な答えのみが正解)とは「対照的に」、不正確な答えでも十分だと言っています。According to(~によれば)、In addition to(~に加えて)では文意が通りません。
- [4] 1 (caught): catch someone in a mistake で「人の間違いを見つける」という熟語的表現です。
- [9] 3 (make sense to): 1メートルあたり27グラムという友人の記憶は、筆者の感覚では重すぎて「つじつまが合わない(意味をなさない)」と感じました。interest(興味を持たせる)、leave the door open for(~の可能性を残す)は不適。
- [12] 2 (led me to): 泥臭い計算方法(brute-force approach)であっても、必要な答えに「導いてくれた」という意味になります。proved(証明した)は、すでに答えがある場合の検証に使われることが多いため、ここでは答えを「導き出した」ledが最適です。
- [14] 3 (respectively): 10, 100...倍することと、小数点を1, 2...桁動かすことが、それぞれの順序で対応していることを示す「それぞれ(respectively)」が入ります。
- [20] 3 (rather than): 丸暗記に頼る人「ではなく」、未知の考えを探求できる人を求めていた、という対比構造です。
読解問題のポイント
- [21] 2: 筆者は「蒸気船が自動車を追い抜くはずがない」と言っており、実際は80マイルより「はるかに遅い」ことを示唆しています。
- [25] 2: ショットグラス(約30gの水が入る)の半分程度(約15g)のガラス繊維を作るには、1メートルよりもはるかに長い繊維が必要だと結論づけました。したがって「1メートルで27g」という友人の説が誤りだとわかります。
- [26] 2: 筆者のシステムでは「3×3=10」とみなします。
- 選択肢2:$3000 \times 333$ を考えます。
- $3000 = 3 \times 10^3$
- $333 \approx 3 \times 10^2$
- $3 \times 3 = 10$ とみなすので、全体は $10 \times 10^3 \times 10^2 = 10^6$(100万)。これが正解です。
- 他の選択肢は計算が合いません。
- [29] 4: 筆者は自分の方法、友人の記憶(修正後)、息子の方法、面接官の方法のいずれも、最終的に妥当な概算にたどり着いたため、方法は違えど有効だと考えています。「唯一の間違いは丸暗記しようとすること」と述べています。
Ⅱ. 孤独感(Loneliness)に関する文章
「状態としての孤独(state loneliness)」と「特性としての孤独(trait loneliness)」の違い、およびそれへの対処法を論じています。
空所補充のポイント
- [31] 2 (rampant): 若者よりも高齢者に孤独が「蔓延している(rampant)」と思われがちですが、実際は逆だという文脈です。casual、formalは文脈に合いません。
- [33] 1 (persistent): Trait loneliness(特性としての孤独)は、その人の性格の一部であり、安定的で「持続する(persistent)」ものです。対義語のtransient(一時的な)は[34]に入ります。
- [35] 3 (attribute): attribute A to B(AをBのせいにする・帰する)。女性は孤独を自分では制御できない外部の力に帰する(自分の失敗のせいにしない)ため、対処がうまいと述べています。
- [38] 2 (independently of): 実際の社会的接触のレベルとは「無関係に」、期待や欲求は変動します。
- [40] 2 (credit for): take credit for success(成功を自分の手柄にする)。ここでの文脈は、社会的成功を自分の手柄にし、失敗を自分のせいにするかどうか、という要因の話です。
- [44] 2 (permanent): 孤独を「自分のせい」であり、かつ「永続的(permanent)」なものだと信じ込むと、鬱になりやすいと述べています。
読解問題のポイント
- [51] 3: 第2パラグラフで「一般通念(popular myth)とは対照的に、高齢者のわずか15%しか頻繁な孤独を感じていない」とあります。我々が考えるほど頻繁ではない、が正解。
- [52] 4: Trait loneliness(特性孤独)は、状況によらず常に孤独を感じる傾向のことです。選択肢1はState lonelinessの説明です。
- [54] 3: 孤独は「望ましい接触レベル」と「実際の接触レベル」の乖離(discrepancy)によって生じると定義されています。両方を見る必要があります。
- [56] 3: 「人を訪問したり電話したりする」のは、慢性的な孤独を抱える人の特徴ではなく、推奨される「有用な対処戦略(coping strategies)」として第8パラグラフ後半に挙げられています。慢性的孤独者は受動的(sad passivity)になりがちです。
- [58] 1: ボランティアの訪問スケジュールを自分で決められる(コントロール感がある)高齢者は、そうでない人より孤独を感じにくいという実験結果です。「コントロール感」が鍵です。
- [60] 1: 孤独の経験は、客観的な接触数が同じでも、内部要因(期待、信念など)によって変化するというのが全体の主旨です。
【講評】
難易度:標準〜やや難
SFC(環境情報学部)の英語としては、比較的読みやすく、設問も素直なセットです。奇をてらった問題はなく、実力がそのまま点数に反映されます。
合否を分けるポイント
- 文脈から適語を選ぶ語彙力
- 単に単語の意味を知っているだけでなく、valid/invalid, persistent/transient といった対義語の使い分けや、attribute A to B, make sense などのイディオムが文脈の中で正しく使えるかが問われています。
- 論理的推論(Ⅰの計算問題)
- 問26のような、文章中の論理(筆者の「3×3=10」ルール)を適用して計算させる問題はSFCらしい特徴です。英語力だけでなく、その場でルールを理解し応用する思考力が必要です。
- 対比構造の把握(Ⅱの読解)
- 「State vs Trait(状態 vs 特性)」、「Elderly vs Youth(高齢者 vs 若者)」、「Actual vs Desired(現実 vs 願望)」といった二項対立を整理しながら読めたかどうかが、内容一致問題の正答率に直結します。
今後の学習に向けたアドバイス
- パラグラフ・リーディングの徹底: SFCの長文は論理構成がしっかりしています。「具体例」「対比」「結論」といったパラグラフの役割を意識して読む訓練をしてください。
- 科学的・心理学的トピックへの慣れ:
フェルミ推定(Ⅰ)や心理学実験(Ⅱ)のようなアカデミックなテーマが頻出です。背景知識として「概算の重要性」や「帰属理論(成功・失敗の原因をどこに求めるか)」などを知っていると、読みやすさが格段に上がります。
- 言い換え(パラフレーズ)への対応:
本文中の表現が、選択肢ではどのように言い換えられているか(例:exactness → precise numbers, discrepancy → difference など)に敏感になりましょう。