MARCH英語長文 来年度出題ジャンル予測

更新日時: 2025年8月22日 8:53

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MARCH英語長文 来年度出題ジャンル予測:学部別徹底分析レポート

第I部 MARCH英語入試の変容:マクロトレンドと求められる核心的能力

1.1 語彙力の先へ:テーマ理解と批判的思考へのシフト

~大学が本当に求める「英語力」とは何か~

近年、MARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)における英語長文問題が大きく変化している。かつては文法知識や語彙量を問う出題が中心であったが、現在ではその性質は大きく変わりつつある。英語の運用能力に加え、現代社会の課題に対する理解力や思考力がより重視されているのだ。


かつての「受験英語」からの脱却

これまでの大学入試英語といえば、英文法や構文理解、単語暗記が突破の鍵とされてきた。確かに、これらの基礎知識は今なお重要ではある。しかしMARCHの英語長文問題は、近年「読むべき英文」の内容そのものが、受験生に新たな資質を要求し始めている。

特に特徴的なのが、長文読解問題が単なる言語理解の範疇を超え、「思考の場」として機能している点だ。文章のテーマは、SDGs、ジェンダー平等、AIと社会の関係、環境問題といった、グローバルかつ学術的な論点にシフトしており、英語を「読めるか」ではなく、「読んでどう考えるか」が問われている。


大学が求める人材像の変化

このような変化の背景には、大学側が求める学生像の変化がある。グローバル化が加速する今、大学が育てようとしているのは、単に英語が「できる」学生ではない。英語を「使って」学び、思考し、他者と議論できる人材である。

大学入試は、そのような資質を持った学生を選抜するための最初のフィルターとなる。そのため、英語長文のトピックは無作為に選ばれているのではなく、大学が掲げる教育理念や研究テーマと密接に結びついているのだ。


新たに求められる読解力とは?

このような出題傾向を踏まえると、従来型の「一語一訳」的な英語学習だけでは対応が難しくなっているのは明らかだ。今後の受験生に求められるのは、次の2つの力だ。

  1. テーマティック・コンプリヘンション(主題的読解力)
     文章全体のテーマや筆者の主張を正確に理解し、背景知識と結びつけて読み解く力。
  2. クリティカル・エンゲージメント(批判的関与)
     読み手として筆者の視点を受け入れるだけでなく、自分なりの問いを持って読み進め、問題意識を深めていく姿勢。

こうした力は、単に「英語力」と呼ぶにはもはや不十分であり、「アカデミック・レディネス(大学で学ぶ準備ができているか)」を図る指標となりつつある。


来年度入試に向けて

MARCHの英語長文問題は、受験生にとって単なる関門ではなく、将来の学問や社会的役割に向けた「入り口」となっている。入試問題を通して、大学は「この学生は、4年間の学びにふさわしいか」を見極めているのだ。

来年度の入試においても、AI時代の働き方、エネルギー問題、国際協力、社会的包摂といった現代的テーマが継続して出題されると予想される。英語の運用能力とともに、現代社会に対する知的関心や主体的な思考力を磨いていくことが、合格への近道となるだろう。

1.2 現代の出題テーマを貫く四つの柱:予測のためのフレームワーク

多岐にわたる出題テーマを分析すると、それらが大きく四つの「メガ・テーマ」に分類できることが見えてくる。これらは互いに独立しているわけではなく、しばしば相互に関連し合いながら、現代社会の縮図を英文の中に描き出す。この四つの柱を理解することは、各大学・学部の個別的な傾向を予測するための強力な分析フレームワークとなる。

  1. テクノロジーの破壊的革新と社会の未来 (Technological Disruption & The Future of Society) AI、IoT、ビッグデータ、自動運転、そして培養肉のようなフードテックまで、科学技術の進展が社会構造、倫理観、人間の生活様式をどのように変容させるかというテーマ群である。情報科学部や理工学部で直接的に扱われるだけでなく 、経済学部では雇用の変化、法学部では新たな法的規制、文学部では人間性の変容といった形で、文理を問わず極めて高い頻度で出題される可能性を秘めている 。
  2. 環境と持続可能性(SDGsネクサス) (Environment & Sustainability - The SDG Nexus) 気候変動、生物多様性の損失、プラスチック汚染、再生可能エネルギー、そしてパンデミックを含むグローバルヘルスといった、地球規模の課題を扱うテーマ群。これはもはや単なる流行ではなく、現代の教養の根幹をなす分野として定着している 。特に農学部や人間環境学部、社会科学系の学部で中心的なテーマとなるが、企業の社会的責任(CSR)という文脈で商・経営学部でも、国際協力という文脈で国際系学部でも扱われる普遍的なトピックである 。
  3. 社会正義とグローバリゼーション (Social Justice & Globalization) ジェンダー平等、人種や民族をめぐる差別、格差問題、国際紛争と平和構築、人権、異文化理解、そして現代社会における孤独やメンタルヘルスといった、人間社会の構造的な問題を扱うテーマ群。法学部、社会学部、文学部、国際関係学部などで中心的に扱われる。特に、多様な価値観が共存・衝突するグローバル社会の現実を映し出す英文は、学生の多角的視点や共感力を測る上で格好の素材となる 。
  4. 生命科学・自然科学の進歩 (Advances in Life and Natural Sciences) 新しいワクチンの開発、脳科学の発見、遺伝子技術の応用、宇宙物理学の探求など、基礎科学から応用科学に至るまでの最先端の研究成果を解説するテーマ群。理工学部や生命科学部、農学部で直接的に扱われるのはもちろんのこと、心理学や教育学の分野でも脳科学の知見が引用されるなど、文系学部においても科学的リテラシーを問う形で出題されることがある 。

これらの四つの柱は、大学が受験生に求める「現代世界を理解するための知の地図」そのものである。例えば、「都市の庭を野生化させる」というテーマの英文 は、単なる自然科学の話にとどまらない。それは「生物多様性(環境)」、「都市計画(社会科学)」、「ウェルビーイング(心理学)」といった複数の学問領域にまたがる学際的なトピックであり、このような文章を読み解ける学生こそ、現代の大学が育成したいと考える学際的人材の萌芽なのである。

第II部 大学別分析と学部別出題予測

2.1 明治大学:速度、分量、そしてテーマの多様性という試練

大学全体の入試プロファイル

明治大学の英語入試を特徴づけるのは、圧倒的な英文量と、それに対して極めて厳しい制限時間である 。多くの学部で試験時間は60分に設定されているにもかかわらず、総語数は2000語から、法学部に至っては2500語に達することもある 。これは単なる読解試験ではなく、プレッシャー下での情報処理能力と認知的持久力を試す「ガントレット(試練)」と言える。

設問形式は、文法知識が長文の文脈の中で問われることはあっても、中心はあくまで内容理解である。主題の把握、段落の要旨理解、詳細情報の一致・不一致など、総合的な読解力が問われる 。この大学の出題哲学は、特定のテーマに詳しい受験生が有利にならないよう、社会科学から自然科学、物語文に至るまで、極めて幅広いジャンルから出題することで公平性を担保しようという意図がうかがえる 。明治大学を攻略する鍵は、いかなるテーマの長文にも動じず、高速で情報を処理する能力、すなわち「速読即解力」の極致にある。

学部別出題予測

学部

学問的アイデンティティ(キーワード)

予測される主要テーマ

予測される副次テーマ

予測の根拠と分析

法学部

論理的思考、社会問題解決、法哲学

法・正義・社会に関する抽象的・哲学的論説文

特定の歴史的事件や判例の解説

30~45字の日本語記述問題 は、文章の論理構造を深く理解する能力を要求する。そのため、抽象度の高い論説文が最適な素材となる。約2500語という圧倒的な語数 は、高度な読解持久力を必須とする。

政治経済学部

グローバル教育、国際社会、経済政策

現代的な社会経済モデルやグローバルな課題に関する評論

政治思想史や国際関係史に関する分析

「ベーシックインカム」や「ロボット労働」といった時事性の高いテーマの出題実績 がある。和訳問題も課されるため、精読力と速読力の両方が求められる 。

商学部

グローバルビジネス、マーケティング、会計

企業の意思決定、消費者行動、新しいビジネスモデルに関する事例研究

経済史や経営思想に関するエッセイ

ビジネスの現場で求められる実践的な情報処理能力を試す傾向。長文の総語数も約1600語と多く 、速読が鍵となる。テーマは多岐にわたるが、具体的なビジネスケースが中心となる可能性が高い。

文学部

人間・異文化理解、歴史、心理、メディア

文学・芸術批評、歴史解釈、心理学実験の解説、メディア論

特定の作家や作品に関する評伝、物語文

過去には物語文の出題実績もあるなど、テーマの幅が最も広い学部の一つ 。言語、心理、歴史、社会など多岐にわたるテーマ から、人文科学の多様な領域を反映した出題が予測される。

農学部

食料、環境、生命科学

持続可能な農業、食料安全保障、生物多様性、生命倫理

農学史や特定の生物に関する科学的解説

学部の理念である「食料・環境・生命」に直結するテーマが最有力。特にSDGsとの関連性が高いトピック(例:フードロス、気候変動と農業)は頻出候補。自然科学系の出題が多い 。

国際日本学部

「世界の中の日本」、異文化コミュニケーション

日本文化の海外での受容、異文化摩擦、グローバル化とアイデンティティ

日本の歴史や社会に関する英文記事

学部のミッションに忠実に、「日本」をグローバルな文脈で捉えるテーマが中心となる。海外の視点から日本を論じた文章や、異文化コミュニケーションの具体例を扱った文章が有力。

情報コミュニケーション学部

高度情報社会、メディア、学際的アプローチ

SNSの社会的影響、フェイクニュース、デジタルデバイド、情報倫理

コミュニケーション理論やメディア史

学部名が示す通り、情報技術と人間社会の関わりが中心テーマ。特に現代社会が直面するデジタル関連の課題(プライバシー、アルゴリズムバイアスなど)は格好の題材となる。

詳細分析:政治経済学部

政治経済学部は、その教育目標に「グローバル教育」と「国際社会をリードする人材」の育成を掲げている 。この理念は、入試問題のテーマ選定に色濃く反映されてきた。過去に「ベーシックインカムの導入」や「ロボットに労働させることの功罪」といった、まさに現代の政策的・倫理的ジレンマを問うタイムリーな長文が出題されたことは、その何よりの証拠である 。この傾向は今後も続くと考えられ、来年度は「週4日勤務制と生産性」「加速するインフレーションと金融政策」「気候変動対策における『公正な移行』」といった、世界的な議論を呼んでいる社会経済的トピックが有力な候補となる。

また、この学部の英語試験は、約1400語の長文2題と会話文1題という構成で、試験時間は60分と極めて短い 。この時間的制約の中で、内容一致、空所補充、同意表現といった多様な設問に加え、和訳問題までこなすには、高度な速読能力と同時に、文の構造を正確に捉える精読能力が不可欠である。したがって、出題される英文は、論旨が明快でパラグラフ構成がしっかりしているものの、語彙レベルが高く、背景知識の有無が読解速度に影響を与えるような、質の高い評論や学術記事が選ばれる可能性が非常に高い。

詳細分析:法学部

法学部の教育理念は「論理的思考」と「社会の諸問題解決」である 。この理念を反映し、同学部の英語入試では、近年、内容説明に関する30~45字の日本語記述問題が出題されるという特徴がある 。この設問形式は、単語の意味がわかる、文の構造が取れるというレベルを超え、文章全体の論理的な流れ、筆者の主張の核心、そしてその論拠を深く、かつ簡潔に再構成する能力を要求する。このような能力を測定するのに最も適した素材は、法哲学、正義論、社会契約論、あるいは現代における人権問題(例:「デジタル時代における表現の自由」「監視社会とプライバシーの権利」)といった、抽象的で論理性が問われるテーマの文章である。

さらに、法学部の総語数は約2500語とMARCHの中でも群を抜いており 、受験生には並外れた読解のスタミナが求められる。この膨大な英文を読み解き、かつ深い思考を要する記述問題に取り組むためには、表面的なテクニックだけでは歯が立たない。日頃から質の高い英文に数多く触れ、その論理構造を分析する訓練を積んでいるかどうかが、厳しく問われる試験と言えるだろう。

2.2 青山学院大学:「英語の青山」が課す、ニュアンス、論理性、そして高度な表現力

大学全体の入試プロファイル

「英語の青山」という評価は、単なるブランドイメージではない 。青山学院大学の英語入試は、明治大学のような純粋な速読力競争とは一線を画し、言語の精密さ、洗練された語彙、そして複雑な構文やニュアンスに富んだ議論を正確に理解する能力を重視する 。

特に注目すべきは、学部によって自由英作文や難易度の高い和文英訳といった、アウトプット能力を問う問題が課される点である 。これは、大学側が、単に英文を「受け取る」能力だけでなく、自らの考えを英語で「発信する」能力を持つ学生を積極的に求めていることの表れである。この大学のブランド・アイデンティティは、高い英語運用能力と国際性に支えられており 、入試はそのブランドを維持・強化するための選抜メカニズムとして機能している。したがって、長文問題で選ばれる英文も、こうした高度な設問の土台となりうる、言語的に豊かで論理的に複雑なものが中心となる。

学部別出題予測

学部

学問的アイデンティティ(キーワード)

予測される主要テーマ

予測される副次テーマ

予測の根拠と分析

国際政治経済学部

国際関係、グローバル経済、異文化コミュニケーション

現代国際情勢の批判的分析(地政学、ソフトパワー、NGOの役割など)

メディア論、異文化コミュニケーション理論

日本初の「国際」を冠した学部 として、グローバルで学際的なテーマが必須。高度な英語力が前提とされ 、学術誌や質の高いジャーナリズムからの出題が予測される。

経済学部

現代経済デザイン、社会経済学

行動経済学、幸福の経済学、環境問題など、社会・人間的側面を持つ経済トピック

社会問題を背景とした物語・エッセイ

過去の出題テーマが「絶滅危惧種」「貧しい少女の物語」「学習レジリエンス」 と多様。これは、ドライな経済理論より、人間や社会に焦点を当てたテーマを好む傾向を示唆。1000語超の長文 が出題される。

法学部

法学、人権(ヒューマンライツ学科)

法と倫理、現代社会における人権問題(例:AIと人権、ビジネスと人権)

司法制度や法曹倫理に関する論説

難易度の高い自由英作文 が特徴。長文は、その英作文のテーマとなりうるような、深い思考を促す社会正義や倫理に関するトピックが選ばれる可能性が高い。1000語超の長文が出題される 。

経営学部

経営学、マーケティング

企業の社会的責任(CSR)、デジタルマーケティング、組織論

図表やグラフを含むビジネスレポートの読解

記述式の問題も出題され、総合的な英語力が問われる 。特に図表の読み取りを含む問題が出されることがあり、実践的なビジネス文書への対応力が試される。

文学部

英米・仏・日文学、史学、比較芸術

文学・芸術作品の批評、歴史的出来事の新たな解釈

哲学や思想に関するエッセイ

難関国立大学レベルと評される和訳問題 が最大の特徴。文脈を深く理解し、 subtleties(機微)を訳出する能力が求められるため、言語的・思想的に密度の濃い文章が選ばれる。

理工学部

物理、化学、生命科学、情報、経営システム工学

AIの応用、リモートワーク、持続可能な技術開発など、現代的で身近な科学技術トピック

科学史や科学者の倫理に関する考察

過去のテーマとして「リモートワーク」「AIがもたらす生活の変化」 などが挙げられており、専門的すぎず、社会との接点を持つ科学技術の話題が中心となる傾向がある。

社会情報学部

社会学、情報科学、数学の融合

SNSと社会心理、データプライバシー、パンデミック下の社会変容

統計データやインフォグラフィックの分析

過去のテーマとして「コロナ禍における学校生活の変化」「プラスチック汚染の影響」 など、タイムリーな社会問題が選ばれる。文理融合学部として、データに基づいた社会分析の文章が有力。

詳細分析:国際政治経済学部

1982年に日本で初めて「国際」の名を冠した学部として設立された歴史は 、この学部のプライドと教育方針を物語っている。国際政治、国際経済、国際コミュニケーションという三つの領域を横断する学際的な学びが特徴であり 、入試の英語長文もこの学際性を反映したテーマが選ばれる。具体的には、「地政学的リスクとグローバルサプライチェーン」「ソーシャルメディア時代のソフトパワー外交」「フェイクニュースと民主主義の危機」といった、政治・経済・コミュニケーションの要素が複雑に絡み合った現代国際情勢の分析が最有力候補である。

この学部では要約や英作文も課されるため 、長文は単に情報を読み取るだけでなく、それについて自らの意見を論理的に構築するための土台となる。したがって、一つの正解があるというよりは、多様な解釈や批判的思考を促すような、多角的な視点を含む質の高い英文(例:Foreign Affairs, The Economist, Project Syndicateなどに掲載されるような論説)が採用される可能性が高い。求められるのは、世界の複雑な事象を英語で理解し、英語で思考する能力そのものである。

詳細分析:理工学部

理工学部の英語は、他学部に比べて配点が高くない場合もあるが、そのテーマ選定には明確な特徴が見られる 。過去の出題例として「リモートワーク」「AIがもたらす生活への変化」といったテーマが挙げられていること は示唆に富む。これは、純粋な基礎科学の難解な論文ではなく、科学技術が我々の日常生活や社会とどのように関わっているか、という視点を重視していることを示している。

この傾向から、来年度の入試では、「持続可能な都市を実現するスマートシティ技術」「CRISPR-Cas9のようなゲノム編集技術の倫理的課題」「量子コンピュータが拓く未来」といった、社会的インパクトの大きい、あるいは倫理的な議論を呼ぶような科学技術トピックが選ばれる可能性が高い。文法・語彙問題の比率も比較的高いため 、長文の難易度自体は標準的である可能性が高いが、タイムリーな話題に対する背景知識と、科学技術に関する基本的な語彙力(例:sustainability, algorithm, ethical implications)が読解を助けることは間違いないだろう。

2.3 立教大学:実用的・コミュニケーション能力のパラダイム

大学全体の入試プロファイル

立教大学の英語入試は、近年MARCHの中で最も大きな変革を遂げた。多くの学部で、大学独自の英語試験を廃止し、代わりに大学入学共通テストの成績か、英検やTOEFLといった外部検定試験のスコアを利用する方式へと移行したのである 。この事実は、立教大学がどのような英語力を評価しているかを理解する上で、極めて重要な示唆を与えている。

この変革は、立教大学が、入試特有のテクニックで解ける英語ではなく、実社会や留学先で通用する、実践的でコミュニケーションに主眼を置いた英語能力(practical, communicative competence)を最も重視しているという明確な意思表示である。かつての立教大学の独自試験が、各段落の要旨を素早く把握する「パラグラフリーディング」の能力を非常に重視していたこととも整合性が取れる 。これは、大量の情報を効率的に処理するための、非常に実用的な読解スキルである。経営学部や異文化コミュニケーション学部、現代心理学部といった人気学部で、外部試験の非常に高いスコアが求められること は、この大学の英語教育に対する哲学を雄弁に物語っている。

学部別出題予測(カリキュラム・テーマからの推測)

立教大学を志望する受験生にとっての戦略は、他のMARCH大学の英語長文対策とも共通する、普遍的なテーマへの対応力を高めることである。特に、各学部が求める英語力の水準と、その学問内容から、どのようなテーマに関心を持つ学生を求めているかを推測することができる。

学部

英語能力要求度

カリキュラム上の主要テーマ

準備として有効な長文ジャンル

予測の根拠と分析

経営学部

国際経営、リーダーシップ、マーケティング、CSR

グローバルなビジネストレンドに関する論説・事例研究

高い英語力要求と学問内容から、学生は英語でビジネスを学ぶことが前提とされている。AIマーケティングの倫理、サステナブル経営、多国籍企業におけるリーダーシップなどが有力テーマ。

異文化コミュニケーション学部

異文化理解、言語学、通訳・翻訳、グローバルスタディーズ

異文化摩擦、グローバル化とアイデンティティ、言語と文化の関係に関する分析

学部名そのものがテーマを指し示している。複言語主義を掲げ 、高度な言語運用能力が求められるため、文化人類学や社会言語学的な視点を含む文章が想定される。

現代心理学部

心理学、映像身体学

認知科学、社会心理学の最新研究、映像メディアが人間に与える影響

心理学科と映像身体学科というユニークな構成。特に映像身体学科は哲学的、芸術的なアプローチ を取るため、現代思想やメディアアートに関する批評文なども射程に入る。

社会学部

中~高

現代文化、メディア社会、社会問題

現代社会の構造的変化や文化現象に関する分析

「ギグエコノミー」の普及、「キャンセルカルチャー」の功罪、人口動態の変化と社会政策など、まさに現代社会が直面する課題を扱った文章が中心となる 。

法学部

法学、政治学、国際ビジネス法

法制度の比較、国際紛争、現代政治の課題に関する論説

英語の要求度は経営学部ほど高くないが 、学問内容は高度。国際ビジネス法学科の存在を考えると、国際取引や知的財産権に関するテーマも視野に入る。

経済学部

経済理論、経済政策、会計ファイナンス

グローバル経済の動向、金融政策、行動経済学に関する解説

英語の配点が比較的低い場合もあるが 、経済のグローバル化は不可避。国際金融市場や各国の経済政策、貧困・格差問題など、標準的な経済トピックが中心。

観光学部

中~高

観光ビジネス、交流文化、地域振興

サステナブル・ツーリズム、文化遺産の保護、オーバーツーリズム問題

日本有数の観光学部として、現代の観光が抱える課題が主要テーマ。「観光の楽しさを伝え、地域間・文化間をつなぐ」 という理念から、文化交流に関するポジティブな内容も想定される。

詳細分析:経営学部

立教大学経営学部は、MARCHの中でも特に高い英語力が求められる学部として知られている。英検であれば2350点(準1級高スコア~1級レベル)以上のスコアを持つ受験生が多数を占めるというデータ は、この学部が「英語が堪能であること」を学生選抜の前提条件としていることを示している。カリキュラムも、ビジネスを通じて自己実現と社会貢献を担うリーダーの育成を掲げ、留学制度も充実している 。

これらの事実から導き出される結論は、この学部が求める学生像は、入学後すぐに英語で経営学の専門的な議論に参加できる人材である、ということだ。したがって、受験生が他の大学の入試対策として準備すべき長文テーマは、必然的に現代のグローバルビジネスにおける最重要課題となる。「企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)」「ESG投資と企業価値」「ダイバーシティ&インクルージョンが組織にもたらす影響」といったテーマは、まさに経営学の最前線であり、これらのトピックに関する英文を読みこなす力は、入学後の学びにも直結する。このような準備は、他大学の入試を有利に進めるだけでなく、立教大学経営学部での成功の礎ともなるだろう。

2.4 中央大学:二つのキャンパスの物語 - 伝統と革新

大学全体の入試プロファイル

中央大学の英語入試は、MARCHの中で最も学部による多様性、あるいは「分裂」と言ってもよいほどの大きな差異を見せる。その象徴が、都心回帰を果たした茗荷谷キャンパスの法学部と、多摩キャンパスや市ヶ谷田町キャンパスに拠点を置く新しい国際系学部群との対比である 。

「法科の中央」としての揺るぎない伝統と名声を誇る法学部の英語は、極めて難解で、高度な語彙・文法知識と緻密な和訳・英作文能力を要求する伝統的なスタイルを堅持している 。一方で、2019年に新設された国際経営学部や国際情報学部では、プレゼンテーション資料の読解やグラフの分析といった、より現代的で実践的なコミュニケーション能力を問う問題が出題される 。この大学は、単一の「中央大学スタイル」を追求するのではなく、各学部が持つ独自の歴史、文化、そして育成したい人材像に合わせて、入試という「門」を全く異なる形に設計しているのである。

学部別出題予測

学部

学問的アイデンティティ(キーワード)

予測される主要テーマ

予測される副次テーマ

予測の根拠と分析

法学部

伝統、学問的厳格さ、「法科の中央」

法理論、政治哲学、法社会学など、高度に学術的で抽象的な論説文

法制史、著名な法律家の評伝

最難関と評される試験 。和文英訳・英文和訳が頻出し 、極めて高い言語運用能力が求められる。素材となる英文は、これらの高度な設問に耐えうる、知的密度が非常に高いものに限られる。

国際経営学部

グローバルビジネス、実践的コミュニケーション

ビジネスケーススタディ、国際マーケティング戦略、サプライチェーンマネジメント

プレゼンテーション資料やビジネスレポートの読解

「話すこと」を強く意識した出題が特徴 。プレゼン資料の読解など、ユニークな形式は、実社会でのビジネスコミュニケーション能力を試す意図の表れ。テーマは現代的で実践的なものとなる。

国際情報学部

情報法、データサイエンス、グローバルICT

データ倫理、サイバーセキュリティ、プラットフォーム企業の社会的責任

グラフや統計データの分析を含む情報科学系の記事

国際経営学部と同様に「話す場面」を想定した出題に加え、グラフ読解が含まれるのが特徴 。情報と社会の関わりをグローバルな視点で論じる文章が有力。

商学部

会計、マーケティング、金融

消費者心理、ブランド戦略、フィンテック、企業倫理

スポーツビジネス、エンターテインメント産業など、特定の業界分析

800語程度の長文2題に加え、80語程度の自由英作文が課される 。過去の長文テーマは「テニス」「寒冷療法」「秘密結社」 など非常に多様。英作文は「尊敬する人物」 など身近なテーマが多い。

経済学部

経済理論、経済情報システム、国際経済

マクロ経済政策、情報経済、開発経済学

経済史、経済思想に関するエッセイ

語彙・文法、長文、会話、英作文がバランスよく出題されるオーソドックスな形式 。英語の総合力が問われる。構文知識を問う問題が多い傾向がある。

文学部

人文社会科学(14専攻)

哲学、歴史学、社会学、心理学など、各専攻分野に関連する学術的文章

文芸批評、言語学に関する論説

かつては独立した大問だった英文和訳が長文に含まれるなど、形式変更があった 。1000語を超える非常に長い長文1題が特徴で、読解の体力が求められる。

総合政策学部

政策科学、国際政策文化

環境政策、都市問題、国際協力、メディアと政治

特定の政策に関するケーススタディ

2023年に試験時間が短縮 。時事的・グローバルな題材に注意が必要。英文量が多く、タイムマネジメントが重要となる 。設問・選択肢が全て英語であるため、英語での設問処理能力も問われる。

詳細分析:法学部

中央大学法学部は、その長い歴史と「法科の中央」という名声に裏打ちされた、極めて厳格な学問文化を持つ 。その英語入試は、単なる英語力テストではなく、この学問文化に耐えうる知的能力と精神力を備えた学生を選抜するための儀式とも言える。出題形式は、長文読解3題、文法・語彙問題4題、英作文1題という重厚な構成で、半分が記述式という点も特徴的である 。

特に、ハイレベルな英文和訳と、複文構造を要求される和文英訳は、受験生の実力が如実に表れる部分である 。このような設問を成立させるためには、素材となる長文もまた、構造が複雑で、多義的な語彙を含み、論理的に緻密でなければならない。したがって、予測されるテーマは、「コモンローと大陸法の比較分析」「現代憲法における比例原則の適用」「契約法の社会学的機能」といった、大学の専門課程で扱うような、高度に学術的で抽象的な内容となる可能性が極めて高い。この試験を乗り越えることは、中央大学法学部で学ぶための「資格」を得ることを意味する。

詳細分析:商学部

商学部の英語入試は、法学部とは対照的に、より多様で現代的なテーマを扱う傾向にある。過去の長文テーマを見てみると、「テニスについて」「ヤンテの掟(北欧の社会規範)」「DNA鑑定の欠点」「寒冷療法」など、社会、文化、科学と非常に多岐にわたっている 。これは、特定の分野に偏らず、幅広い事象に対して知的好奇心を持ち、情報を的確に処理できる、バランスの取れたビジネスパーソンとしての素養を試していると考えられる。

試験は800~850語の長文が2題出題され、80分という試験時間内での速読力が求められる 。さらに、毎年出題される80語以上の自由英作文は、対策の差が出やすいポイントである。過去のテーマは「あなたの出身地で何を勧めるか」「最も印象に残っているプレゼント」「尊敬できる人物」など、個人的な経験や考えを問うものが多く、高度な思考力よりも、基本的な構成に沿って、ミスなく自分の意見を英語で表現できるかが問われる 。長文の多様なテーマに対応する読解力と、身近なテーマについて平易な英語で論述する表現力の両輪が求められる試験である。

2.5 法政大学:直接的なテーマ連動性の先駆者

大学全体の入試プロファイル

法政大学の英語入試は、MARCHの中で最も「学部との専門性の一致」を明確に打ち出している。多くの学部で、出題される長文のテーマが、その学部の学問分野と直接的に関連しているのである 。これは、大学側が英語試験を、単なる語学力測定の場としてだけでなく、受験生がその学問分野に対して真の興味と適性を持っているかを見極めるための「プレビュー」として位置づけていることを示している。

試験形式は、4題から5題の長文読解問題が中心で、総語数が3000語を超えることもあるなど、非常にリーディング重視である 。文法や語彙の知識も、独立した問題としてではなく、長文の文脈の中で問われることが多い 。また、一部の問題で設問文自体が英語で書かれていることも特徴であり、英語の指示を正確に理解する能力も試される 。法政大学の英語を攻略する鍵は、志望する学部の専門分野に関する背景知識を深め、関連する英単語や表現に慣れ親しんでおくことにある。

学部別出題予測

学部

学問的アイデンティティ(キーワード)

予測される主要テーマ

予測される副次テーマ

予測の根拠と分析

情報科学部

コンピュータ科学、ディジタルメディア

AI、IoT、深層学習、サイバーセキュリティ、ビッグデータ

テクノロジーが社会に与える影響、情報倫理

過去にIoTや深層学習がテーマとして出題された実績があり 、学部との直接的な連動性が最も顕著。半ば専門的な内容を含む、最新技術に関する解説記事が有力。

デザイン工学部

建築、都市環境デザイン、システムデザイン

サステナブル建築、スマートシティ、ユニバーサルデザイン、人間中心設計

デザイン史、工学倫理

過去のテーマとしてロボット、昆虫、宇宙、AIなどが挙げられており 、科学・工学分野からの出題が確定している。同学部では、特に建築や都市計画に関連するテーマに絞られる可能性が高い。

生命科学部

生命機能、環境応用化学、応用植物科学

遺伝子工学、創薬、バイオマスエネルギー、食糧問題と植物科学

生命倫理、環境汚染のメカニズム

デザイン工学部と同様に科学・工学系のテーマ が中心。同学部では、よりミクロな生命現象や、化学・生物学的な環境問題に焦点が当てられる。

GIS(グローバル教養学部)

全て英語での授業、リベラルアーツ

国際関係論、カルチュラルスタディーズ、社会学、経済学など、学際的でグローバルなトピック

現代思想や哲学に関するエッセイ

授業が全て英語で行われる ことから、入試も極めてハイレベル。1000語超の長文が複数出題され、テーマも文理を問わず、大学教養レベルの高度なものが選ばれる。

法学部

法律、政治、国際政治

現代の法・政治問題(例:国際人権法、ポピュリズム、地政学リスク)

法制史、政治思想史

過去には文系・理系を問わず幅広いテーマが出題された実績 があるが、近年は学部との関連性を強める傾向。特に国際政治学科では、現代の国際情勢を扱った文章が有力。

人間環境学部

サステナビリティ、環境問題、共生社会

気候変動、生物多様性、循環型社会、環境政策

環境思想、公衆衛生に関する論説

学部名が示す通り、環境と人間の共生が中心テーマ。SDGsに直結するトピックが最有力候補。現代的な社会問題に関するテーマが出題されやすい 。

キャリアデザイン学部

生涯学習、キャリア開発、ワークライフバランス

働き方の変容(ギグエコノミー、リモートワーク)、ダイバーシティ経営、生涯教育

心理学(モチベーション理論など)、社会学(労働社会学など)

キャリアという概念を広く捉え、現代社会における個人の生き方や働き方に関するテーマが中心となる。法学部などと共通問題が出されることもある 。

詳細分析:情報科学部

法政大学の「直接的なテーマ連動性」という哲学を最も純粋な形で体現しているのが情報科学部である。過去の入試で「IoT(モノのインターネット)」や「深層学習(ディープラーニング)」といった、まさに同学部の研究領域の核心に触れるテーマが出題されたという事実は決定的である 。この傾向は今後も継続・強化されると見るのが妥当である。

したがって、来年度の入試で有力なテーマは、「ニューラルネットワークのアーキテクチャ」「量子コンピュータの原理と可能性」「ブロックチェーン技術がもたらす非中央集権型社会」「生成AIの倫理的課題と規制のあり方」といった、現代の情報科学におけるフロンティア領域となるだろう。出題される英文は、専門家向けの学術論文そのものではないにせよ、科学雑誌(例:Wired, MIT Technology Review)に掲載されるような、一般読者向けに最新技術を解説する、半ば専門的な記事が想定される。この学部の受験生は、英語の学習と並行して、情報科学分野の最新動向を日本語でも英語でもフォローしておくことが、極めて有効な対策となる。

第III部 戦略的統合と準備のためのロードマップ

3.1 クロスMARCHテーマ・マトリクス:全志願者のための高確率トピック

これまで各大学・学部の個別的な傾向を分析してきたが、それらを統合することで、MARCHという大きな枠組みの中で共通して出題確率が高い「ユニバーサル・テーマ」を特定することができる。複数の大学・学部を併願する受験生にとって、これらのテーマに重点的に取り組むことは、準備の効率を最大化する上で極めて有効な戦略となる。

高確率テーマ

明治大学

青山学院大学

立教大学

中央大学

法政大学

AIと自動化

政治経済学部、情報コミュニケーション学部

理工学部、社会情報学部

(全般的に関連)

国際情報学部、総合政策学部

情報科学部、デザイン工学部、GIS

環境と持続可能性 (SDGs)

農学部、政治経済学部

経済学部、社会情報学部

社会学部、観光学部

総合政策学部

人間環境学部、生命科学部、GIS

グローバリゼーションと文化

国際日本学部、商学部

国際政治経済学部

異文化コミュニケーション学部

国際経営学部、総合政策学部

GIS、国際文化学部

社会正義と格差

法学部、政治経済学部

法学部、社会情報学部

社会学部、コミュニティ福祉学部

法学部、総合政策学部

法学部、現代福祉学部

心と身体 (心理学・健康)

文学部、農学部

教育人間科学部

現代心理学部、スポーツウエルネス学部

文学部

文学部(心理)、現代福祉学部(臨床心理)

このマトリクスが示すように、**「AIと自動化」「環境と持続可能性」「グローバリゼーションと文化」**の三つは、文理や専門性を問わず、極めて多くの学部で出題される可能性を秘めたトップティアのテーマである。特にAI関連のトピックは、技術的な側面(法政・情報科学)、経済的・社会的影響(明治・政経)、倫理的課題(中央・国際情報)など、様々な角度から問われる最も汎用性の高いテーマと言えるだろう。これらの分野に関する背景知識と語彙を固めておくことは、MARCH合格への最短距離の一つである。

3.2 予測から準備へ:戦略的受験生のための行動指針

本レポートで提示した予測分析を、具体的な学習計画に落とし込み、合格の可能性を最大化するための行動指針を以下に示す。

  1. オーセンティックな素材による多読の実践 市販の受験用問題集をこなすだけでは、現代の入試が要求するテーマへの対応力は十分に養われない。予測されたテーマを日常的に扱っている、質の高い英語メディアに触れる習慣を身につけることが不可欠である。
    • テクノロジー・科学分野: Wired, MIT Technology Review, BBC News の Science/Technology セクション
    • 社会経済・国際情勢分野: The Economist, The Guardian Weekly, The New York Times
    • 学術的全般: TED Talks ,

      Aeon, Nautilus これらのメディアは、大学入試で実際に素材として使われることも多く、生きた語彙と現代的なテーマに触れる最良の機会となる。

  2. 「テーマ別語彙」の構築 単語帳を機械的に暗記するのではなく、「テーマ」を軸に語彙を整理・拡充する学習法へ移行する。例えば、「AI」というテーマであれば、algorithm (アルゴリズム), neural network (ニューラルネットワーク), automation (自動化), labor displacement (労働移動), algorithmic bias (アルゴリズムの偏見), singularity (シンギュラリティ) といった関連語彙を一つのまとまりとして学習する。これにより、単語が文脈の中でどのように使われるかを理解でき、記憶の定着率も飛躍的に向上する。
  3. 背景知識を「読解の武器」とする 長文を読む前に、そのテーマについて少しでも背景知識があるかどうかは、読解速度と理解の正確性に決定的な差を生む。特に明治大学のような時間との戦いを強いる試験 において、背景知識は英語力そのものを補強する強力な武器となる。知らない概念を、知らない英単語で理解しようとする二重の困難を避けることができるからだ。日頃からニュースや解説記事(日本語で良い)に目を通し、現代社会の重要トピックに対する基本的な理解を深めておくことは、遠回りに見えて最も効果的な英語長文対策の一つである。
  4. 要約・言い換えの訓練 明治大学法学部や、かつての立教大学の入試で重視された「要旨把握能力」は、全ての長文読解の基礎となるスキルである。普段の学習から、読んだ英文の各パラグラフを「一文で要約する」練習を取り入れることを推奨する。この訓練は、筆者の主張の核心を見抜く力を養い、内容一致問題の選択肢を吟味する際の精度と速度を劇的に改善するだろう。

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